めちゃんこ不評なので、あえて続編をw
音楽室の彼女とは、大学時代に再会しています。 何がきっかけだったのか、どうしても思い出せません。 きっと、自分に都合の悪い記憶なんでしょう…。 その頃彼女は、既に働いていました。 ピアノの先生とエレクトーンの奏者をしていました。 ホテルのロビーや結婚式などで演奏していたようです。 結局、もぐ自身は、彼女の演奏を聞くことはありませんでしたが。 大学から実家に帰省した時、会いました。 仕事帰りに待ち合わせて彼女の家に行き、彼女が普段着に着替えている間、恐る恐るピアノをいじってました。 プロの使うピアノはどんなだろう…。 もっとも、彼女の家はお金がなかったので、そんな高価なものではなかったはずです。 近場のレストランで遅めの夕食を食べた後、そこの駐車場で長い時間、お話をしました。 他愛もない雑談の繰り返しです。 ふと話題が途切れた時、何気なく時計を見たら、実家に伝えていた帰宅時間を大幅に過ぎていました。 父親の車を返す約束の時間でした。 親父の無骨なカローラで、少しバツが悪かったのを覚えています。 そろそろ送って帰ろうかな、と口を開きかけた時です。 助手席の彼女が、急にくたっと上半身を運転席のもぐの方に倒してきて、もぐの膝に顔を埋めました。 音楽室の時と同じです。 またしても、もぐは準備不足でした…。 「○○公園行きたい…。」 彼女は独り言のように小さい声でつぶやきました。 大学に戻ってからは、主に手紙でのやりとりでした。 二人ともお金がないので、滅多に長距離電話はできません。 『男の人って、夢を追い続けるものなの?』 何通目かの手紙に、不思議な質問が書かれていました。 何度も読み返す内に、本当はもぐへの質問ではないことが分かりました。 何となく、彼女が思いを抱いている相手が他にいることは感じていたんです。 夢を追い続ける彼についていくことに迷いを感じた頃、偶然もぐと再会したのだと思います。 暫くしてから、彼女からの最後の手紙を受け取りました。 もぐは漫然と大学に通い、夢らしい夢を追いかけてはいませんでした。 という訳で、結局はフラれた話なので、こはなかんべんねw
by mogran_ragnarok
| 2006-01-15 23:36
| 思い
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