失ったものと得たもの

くーくの言う意味、よく分かります。

小学生の頃、学研の「科学」が一番の楽しみでした。
毎月夢中になって読んでました。
まだファミコンすら世の中になかった時です。
そこには当時の男の子の興味をかき立てる記事が、キラ星のごとく並んでいました。
ラジオ、アマチュア無線、天体望遠鏡、電子ブロック、鉄道模型、ラジコン、…。
僕も男の子ワールド全開でしたね。
でも結局、欲しかったものは一つも買ってもらえませんでした。
しょせん小学生の小遣いです。
いくら貯めても買えるようなものはありません。
ただただ欲しいと思い続ける内に、僕の興味は音楽へと変わっていきました。

そしてくーくの言うように、今ではその頃欲しかったものは、いつでも買えます。
ひょいと会社帰りに買って帰ることだってできます。
たまにおもちゃ売り場を通りかかると、足を止めて眺めたりします。
でも、どうしても買えないのです。
欲しかったものが与えてくれるはずの夢、それを失くしたからなんだと思います。
望遠鏡の先に見える宇宙へいつか行ってみたいと思い、アマチュア無線で世界中に
友達を作ることを夢想し、鉄道模型で自分だけの理想の世界を表現できたらと思い描き…。
そして大人になる過程で、多くの知識を得る度に夢を失い、多くの現実的な壁を思い知る度に希望を失って…。
いつの間にか、結婚を訳知り顔で語る、ただの汚れた大人になっていた。

子供の頃の自分がいとおしくてしょうがありません。
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by mogran_ragnarok | 2006-08-05 07:41 | 思い
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